はじめにお読みください


この20~30年で社会はあらゆる面で劇的な変化をとげました。身の回りでも、例えば電話は1980年代までダイヤル式の黒電話が多くの家庭に残っていましたが、バブル期にはお弁当箱のような携帯電話が出現し、その後ガラケーを経て、今では日本人の大多数がスマホなしでは暮らしていけません。音楽の聴き方も、レコードからカセット、CD、MDを経て、いまではiTunesへのダウンロードが主流になっています。

ところが、教育だけは100年以上もその型式も中身もほとんど変化していないのです。2020年度から完全実施される次期学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」を実現するアクティブ・ラーニングを導入するなど、目新しい項目もいくつかありますが、「皆が同じ教科書を使って、同じ時間割に従って、同じ授業を受ける」教育が当たり前との固定観念がいまだ中心に根強く残っています。国がどんなに「アクティブ」な教育を追求しても、100年以上前に確立された受動型集団画一教育を一変しないかぎり、結局は見掛け倒しの改革に終わる公算が強いでしょう。

いまや欧米の教育先進国では、日本の教育とは対極にある、ICTで生徒一人ひとりに合わせた個別カリキュラムを生徒が主体的に学習を進める「個別学習×生徒主導」方式が主流になりつつあります。それを具体的に実現する手段が『ブレンディッド・ラーニング』です。本サイトでは、そのブレンディッド・ラーニングの概要をご紹介しています。

校長先生をはじめとする教育現場の方々に、ブレンディッド・ラーニングとは何かをご理解いただき、ご指導のヒントととして少しでもお役に立てれば幸いです。また、少子化に強い危機感を持ち指導形態の抜本的な改革をしたいとお考えの学習塾教室長の皆さまや、現状の公教育に満足できない保護者の方々にも、ブレンディッド・ラーニングを導入することで解決できる部分が多いことを知って頂ければと思います。
  

Blended Learning Japan 
ブレンディッド・ラーニング普及協議会
小松健司

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