2019年6月14日金曜日

4年制大学へ進学する必要はない理由

"Why NOT Going to College May be the Right Choice"

ここ最近、アメリカでは大学進学を選択しない高校生が増えている。大学では期待する結果を得られないからだ。大学、保護者、そして学生自身がそれぞれの立場で、何のために大学へ行くのか考え直す必要がある。

ランキング1位の大学は最悪の選択?

大学ランキングや世間一般の評価を大学選びの基準とするのではなく、自分の置かれた環境や長期的な目標、または成し遂げたい進歩に基づいて最適な選択は何かと考えることが重要だ。すなわち、大学に何を期待し、大学生活で何を得て、そして自身の動機や熱意がそうした期待や目的と合致しているのか正しく判断することだ。そうしたことを無視して、他人がベストと評価する大学を安易に選ぶと、いま自分にとって課題となることとかけ離れた選択となり、最終的には悲惨な結果をもたらしかねない。

大学進学のコストはこれまでになく上昇しており、何万ドルもの学生ローンを背負いながら大学を卒業しないと取り返しのつかない過ちを犯すことになる。実際、大学生の3人に一人が大学を中退し、たとえ大学を卒業しても3分の1近くは希望する職に就いていない。したがって、世間の評価や楽しいキャンパスライフを理由に大学へ通うのではなく、自己実現と目標達成にとって最適な大学を選ぶべきだ。

高校卒業後、ギャップイヤーを取るメリットは?

大学へ進学する理由として、期待されたことをするためや自宅や仕事から離れるためなど、さまざまなことがあげられる。そうした理由が世間一般に受け入れられると思って大学へ進学する学生が非常に多い。しかし、大学の選択について明確な動機や目的に欠けることが多く、中退、転校または時間やお金の浪費という期待外れの結果に終わりがちだ。
しかし高校卒業後、目的もなく海外を放浪するのではない意義あるギャップイヤーを取れば、さまざまな仕事や教育プログラム、または地域社会での活動を経験することができる。それらを通じて、自分が好きなこと嫌いなことを理解できると同時に自分の強みや関心も知ることができ、大学へ進学する目的と意欲が明確化し、最終的には格段に優れた結果をもたらす。

4年生大学か短大または職業専門学校か?

短大または職業専門学校が自分に合っているかどうかを知るには、まず現在自分が置かれている状況を理解し、本当にこれ以上の教育が必要かどうか考慮し、そして何を得たいのか検討する必要がある。家を出たは良いが、次に何をすべきか分からないのなら、4年制大学はやめた方が賢明かもしれない。将来医者になりたいのなら、人文学系の短大へ進学しても、一般教養の単位だけは認められても、医者になれる可能性は低いだろう。現実には、短大の卒業生でも明確な優位性がある専門技術を取得していれば、4年生大学の卒業生より平均28%高い給与を得ている。4年制の大学をすでに卒業しているなら、新たに別の学士号を取得するよりも、職業訓練または準学士号を取得するほうが良い結果を生む場合が多い。

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